新開発技術BOF処理

鋼製品の寿命の向上のため熱処理は製品に命を吹き込む大切な工程です。
現在は、焼入焼戻・時効・浸炭・窒化などで改質処理されていますが、
新たに開発したBOF処理は炭素や窒素などを含む数種類のガスを濃度制御しつつ
真空状態の炉中に導入し、ワークの表層に硬い層を形成させた後、約500℃前後の温度を
維持しながら加圧水蒸気に吹き込んで、炉内圧をコントロールしつつ最表層に
潤滑・耐磨性・防錆に著しい効果を有する黒色光沢の皮膜(3〜20μm)を形成させるものです。

BOF処理とは?
純水だけを使用した過熱水蒸気によって、外観がきれいな黒色光沢となります。
従来の黒染やメッキのように、有害な化学薬品を使用していないため、
エコロジーな処理(ISO14001対応)としても評価が高まっています。

この新技術開発のヒントは?
標高の高い山で飯を炊くとメッコ飯になることから得たものであり、
気圧を変化させれば物性は変わることに着目し、当社の永年の真空熱処理の技術をマッチングさせて
硬くて錆びない鉄への表面改質に成功いたしました。

BOF処理の適用品例

産業分野 部品名 目的・用途
工作機械 軸・サポート・スライド・刃物代 苛酷条件下で効力発揮
射出成形機 スクリューヘッド・シリンダー・ノズル・盤 耐酸化、対磨性で高精度
自動車 カムシャフト・クランクシャフト・ロッド・アーム 対摩耗の他、高熱耐酸化対策
金型 ダイカスト型・プラ型・ゴム型・冷間絞型 冷間ガジリ、熱間損傷に最適
切削工具 ドリル・リーマー・タップ・カッター 切り屑がつきにくく寿命増
共通部品 ギア・カム・ピストン・ピストンリング・ベアリング
シャフト・ロール・ブレード・イタバネ・ワッシャー
スリーブ・フランジ・ハブ・ジョイント・プレート
プーリー・ピン・ボルト
鉄鋼全般、潤滑油不適部品対応